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冬は必ず春になる。自然に逆らうことは出来ないが、いま静かに自分を見つめ直して、あわせて社会も見つめ直して、新しい心で新年度を迎えたいと思っている。 ここのところ、いろいろな方々、友人知人から、慰めやら激励やら叱責までも頂いて、その一言一言から自分を見つめるテーマをいただいてもいる、その中で、昨年墨田区のホスピスの会の方と親しくなり、今回の件で次のような言葉を賜った。仏教語であろうか・・・「旅にあって誠実な人に会えば、わが薄き心を恥じ、薄情の人に突き当たれば、わが不徳を悲しもう・・・」という言葉だ。人は生かされているし、自然の流れの中で喜怒哀楽を抱えながら、時を過ごすものだ。喜びや楽しみは、とかく独り占めにして、怒りや悲しみを人や世間のせいにする風潮もあり、私もそんな方向に流されていたような気がする。「人を恨まぬ心」の会得ができていない。 こうした時だから、友人知人の言葉の重みを感ずる。長い政治活動は、心を養うことを忘れがちになったのだろう。政治の28年は長かった。車椅子で34年も長いが、その間、支えてくださった皆さんの暖かい心に改めて感謝の誠を捧げたい。バッヂをつける付けないが政治ではなく、一人一人の声こそが政治の思いがする。 「時の流れに身をまかせ・・」という歌があった。「うらみますまいこの世のことを・・・」という古い明治一代女・・という歌もあった。これから多くの人の声を聞きつつ、枯れた私の冬の心根に肥やしを入れて、根を張り、芽を伺いながら本格的な春の到来を待とう。 「わが心 錆びたる箇所の 磨き春」 寒くても咲く冬の花・・・寒梅
by yashiro-eita
| 2007-03-13 14:28
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