この国会での福祉関係法案では、高齢者の介護保険法の見直し法が成立したが、いま議論になっているのが「障害者自立支援法」である。衆議院では、既に成立し、参議院に送付されているのだが、民主党が法案審議に応じないため、今国会での成立の目途が立っていない。国会の会期は8月13日までで、もう残り少ない。政治の焦点は郵政民営化法一色で、野党には障害者問題など眼中にはないのかもしれない。郵政民営化法も大切にはちがいないが、この「障害者自立支援法」は障害者の今後の自立生活のあり方に、極めて重要な法案なのだ。反対の意思表示は構わないが、だからと言って、参議院に送付されたものを、たな晒しにしているのはどうかと思う。
法案に更なる修正が必要なら、障害者のために積極的に審議に臨んで、意見を述べるべきだ。多くの障害者団体が、この法案が、廃案になったとき、来年からの支援が、行き詰まり、にっちもさっちも行かなくなったら大変と、各政党を回って、審議促進の陳情をしている。なんとか、審議に臨んで、新しい時代の障害者福祉に光を与えて欲しいものだ。衆議院では、私が動いて4点の修正をして、説明したが、まだ不十分と言うなら、国会で審議しようではないか。そして、より良い障害者自立支援が、実施されるように法案を作り上げたいと思う。