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あれから63年、310万人の日本人の犠牲をはらった太平洋戦争。私は8歳だったが、この日は忘れられない平和の日と心に銘記している。しかし、戦前生まれの国民も、25%になったと数字を見ると、あの忌まわしい戦いの歴史も、だんだん風化して、あの悲惨な体験を語る人も少なくなってゆく。いくら平和を唱えても、人間は愚かなものだ。いまもって、世界のあちらこちらで戦火が絶えない。中東の行く末も心配だし、ロシアの大国化でグルジアなど地中海周囲の紛争も気になる。北朝鮮だって、日本の近い国にあって、いつ暴発するかわからない。 北京では、世界の若者が集まって、平和の祭典・オリンピックが開催されているが、大国中国の、チベットやウイグル自治区への抑圧は、やがて人道破壊の未来を予測してしまう。 メダル争奪のオリンピックの戦いは、夢の戦いだが、国が主導権を持った戦いは、大きな犠牲が伴う悪夢の戦いだ。 北京オリンピックで、人間の美しいドラマをいくつか見る。感動したのは、水泳バタフライの松田選手だ。ビニールハウスのヒーローと言われ、久世コーチとの二人三脚の子弟愛をテレビで見て、心から感動した。「選手である前に、人間としての教育が基礎になければ・・・」「浮かれ気分では、目的は達成されない・・」など、北京を目指して頑張ってきたドラマ。形だけの平和な社会にあって、人間の基礎を作り忘れた日本の現実、その真の基礎教育が、目的達成までの人間作りを成し遂げる。 金メダルをはじめ、オリンピックに出場する人々は、まさに人間の基礎作りを完成させている人ばかりだろう。 その平和の祭典も、時として国威高揚に結びつけ、政治に利用する風潮もかいま見え隠れすることを思うと、政治家こそ、真の人間基礎教育が必要だと思ってしまう。 「壊すのも 育てる平和も 人が成す」 我が家の生まれたばかりの孫。この孫の時代が平和であって欲しい・・・
by yashiro-eita
| 2008-08-15 13:24
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